便利なエクセル関数と条件付き書式でカレンダーをカスタマイズする手順

「毎月カレンダーを手作業で作成するのが面倒で、もっと効率的な方法はないだろうか」
「自分の業務に合わせたカスタマイズ可能なカレンダーが欲しい」
「市販のカレンダーは日曜始まりだが、月曜始まりのカレンダーを使いたい」
こうした悩みを抱えている方は少なくありません。
スケジュール管理やシフト表、プロジェクト進捗管理など、カレンダーを使う場面は多岐にわたります。しかし、既存のカレンダーでは自分の業務に合わない場合や、毎月手作業で更新する手間が発生します。
本記事では、こうした課題を解決する「Excelでのカレンダー作成方法」について詳しく解説します。テンプレートを使った簡単な方法から、関数を使って年月を変更すると自動で更新される万年カレンダーの作り方まで、わかりやすく説明します。
※ こちらの音声は、Google NotebookLM によって AI が生成したものです。そのため、発音や内容が正確でない場合があります。
Excelでカレンダーを作る2つの方法
Excelでカレンダーを作成する方法は、大きく分けて2つあります。
テンプレートを利用する方法
既に作成されたカレンダーのテンプレートをダウンロードして使用する方法です。すぐに使い始められるため、手軽にカレンダーを作成したい方に適しています。
こんな方におすすめ:
- すぐにカレンダーを使いたい方
- 関数の設定が難しいと感じる方
- 標準的なカレンダー形式で十分な方
関数を使って自作する方法
DATE関数やWEEKDAY関数などを使って、ゼロからカレンダーを作成する方法です。年月を入力すると自動で日付や曜日が更新される万年カレンダーを作成できます。
こんな方におすすめ:
- 自分の業務に合わせてカスタマイズしたい方
- 関数を学びながらスキルアップしたい方
- 月曜始まりなど、独自の形式が必要な方
- 土日祝日の色分けや印刷レイアウトを自由に設定したい方
テンプレートを使った簡単なカレンダー作成方法
まずは、テンプレートを使った手軽な作成方法を紹介します。
Excelには、さまざまなカレンダーテンプレートが内蔵されています。
Step1. Excelを起動し、「新規」を選択
Excelを開いたら、「ファイル」タブから「新規」を選択します。
Step2. 検索ボックスに「カレンダー」と入力
テンプレート検索ボックスに「カレンダー」と入力して検索します。

Step3. 好みのテンプレートを選択
表示されたカレンダーテンプレートの中から、用途に合ったものを選択します。月間カレンダー、年間カレンダー、スケジュール管理用カレンダーなど、さまざまな種類があります。
Step4. 「作成」ボタンをクリック
選択したテンプレートの「作成」ボタンをクリックすると、新しいブックとしてカレンダーが開きます。
Step5. 年月を変更して使用
テンプレートに応じて、年や月を入力するセルがあります。そこに必要な年月を入力すれば、自動でカレンダーが更新されます。
関数を使った万年カレンダーの作り方【基本編】
ここからは、関数を使って年月を変更すると自動で更新される万年カレンダーの作り方を説明します。
カレンダー作成に使用する主要な関数
万年カレンダー作成では、以下の関数を使用します。
| 関数名 | 用途 | 基本構文 |
|---|---|---|
| DATE | 年・月・日から日付データを作成 | =DATE(年,月,日) |
| WEEKDAY | 日付から曜日番号を取得(1=日曜、7=土曜) | =WEEKDAY(日付) |
| TEXT | 日付を指定した形式で表示 | =TEXT(日付,”表示形式”) |
| MONTH | 日付から月を取得 | =MONTH(日付) |
| COUNTIF | 条件に一致するセルの数を数える | =COUNTIF(範囲,条件) |
| MAX | 範囲内の最大値を取得 | =MAX(範囲) |
これらの関数を組み合わせることで、自動更新されるカレンダーを作成できます。
DATE関数を使用する
DATE関数は、バラバラに入力された「年」「月」「日」の数値をひとつにまとめ、日付として表示するための関数です。この関数を使用することで、「年」「月」「日」をそれぞれ別々のセルに入力することができます。
手順1:日付・年・月を入力する場所を決める
カレンダーの形式を決定し、それに合わせて「年」「月」「日」を表示するセルを決定します。
例えば、「日付」はA列に、「年」はE2に、「月」はE3に入力する欄を指定します。
現在の「年」や「月」の数値を一時的に入力しておくと、設定中に誤りに気付きやすく便利です。
日付を設定するためにDATE関数を使用します。
表示された一覧表で、「年」にはE2、「月」にはE3とそれぞれ入力し、「日」には「1」(1日を表す)を入力して設定を完了します。
=DATE(E2,E3,1)

「2023/9/1」と表示されているセルの下にカーソルを合わせ、1日進めた日付を表示させるために、「=A2+1」と入力します。

DATE関数を使用すると、エクセルではデフォルトで「2023/9/1」のような形式で表示されます。
これはセルの表示形式が「yyyy/mm/dd」となっているためです。
例えば、これを「令和5年9月1日」のように変更することも可能です。
セルを右クリックして表示される「セルの書式設定」を選択し、「グレゴリオ歴」を「和暦」に変更し、「種類」から「令和5年9月1日」と同じ形式を選択します。
オートフィルで数式をコピーします。フィルハンドル(セルの右下の小さな四角)をドラッグします。

曜日を取得する方法
エクセルで曜日を取得する方法はいくつかありますが、特に便利な方法として、以下の2つを紹介します。
- TEXT関数を使う方法
- 書式設定を使う方法
これらを適切に使い分けることで、さまざまな状況に対応できます。
1.TEXT関数を使用する
TEXT関数を利用すると、日付から簡単に曜日を取得できます。
| = TEXT ( 値 , ” 表示形式 ” ) |
TEXT関数は、セルの値を指定した表示形式に変換する関数で、日付から「曜日」や「年」「月」などを抽出するのに便利です。
B2セルには「2023/9/1」の曜日を表示させたい場合、値としてA2セルを選択します。
曜日を1文字で表示する場合は「”aaa”」と入力します。
表示形式をカスタマイズしたい場合は、ダブルクォーテーション内の文字列を変更することができます。

| 表示形式 | 表示される形 |
|---|---|
| aaa | 金 |
| aaaa | 金曜日 |
| (aaa) | (金) |
| ddd | Fri |
| dddd | Friday |
2.書式設定を使用する
「セルの書式設定」を使用して、利用して曜日を表示する方法も説明します。
この方法を使用すると、日付と曜日を同じセル内に表示することができます。
曜日を追加したいセルで右クリックし、「セルの書式設定」を選択します。

次に、「表示形式」タブの「分類」から「ユーザー定義」を選択し、「種類」の後ろに「(aaa)」と追加します。
最後にOKをクリックします。


3.曜日を別のセルに表示する
曜日欄に表示された日付が、全て選択した状態で右クリックし、「セルの書式設定」を選択します。

次に、「表示形式」タブの「分類」から「ユーザー定義」を選択し、「種類」の欄に表示されている文字を全て削除して「aaa」と入力すれば曜日が表示されます。

土日祝日に色付けをする方法
エクセルカレンダーでも、土曜は青、日曜は赤など色付けされると見やすいカレンダーになります。
さらに不定期に現れる祝日にも、色付けされればさらに見やすくなります。
そこで、COUNTIF関数やWEEKDAY関数を使って、これらの表示にも対応する方法を説明します。
1.COUNTIF関数で祝日を抽出
COUNTIF関数とは、「範囲」の中から「検索条件」にあった値を見つけ、検索したデータと一致するセルの個数を数える関数です。
この関数を使ってカレンダーに祝日を表示させる方法を説明します。
手順1:「祝日」シートを作成する

カレンダーとは別のシートに「祝日」の一覧表を作成します。
祝日名は必須ではありませんが、年が変わるごとに作成し直す必要があるため、記載しておいた方がわかりやすいです。
手順2:色を付ける範囲を指定する

色を付ける範囲を指定した状態で、ホームタブから「条件付き書式」をクリックして、「新しいルール」を選択します。
手順3:条件付き書式でCOUNTIF関数を使って設定する

「新しいルール」から「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。
「次の数式を満たす場合に値を書式設定」に、このCOUNTIF関数を入力します。
| =COUNTIF(祝日!$A$2:$A$17,$A2)=1 |
COUNTIF関数は「検索する範囲」と「検索条件」をカンマで区切って指定します。
したがってこの数式は、【A列の日付($A2)が「祝日」シートのうち、日付の欄(祝日!$A$2:$A$17)の1つだった場合、書式を変更する】という解釈です。
数式の入力が完了したら、下にある「書式」をクリックします。
手順4:色を選択する

書式は、対象セルの書式をどのように変化させるかを指定します。
今回は祝日の一行をオレンジで表示させるため、「セルの書式設定」の「塗りつぶし」タブのオレンジ色を選択してOKをクリックしたら完了です。
2.条件付き書式+WEEKDAY関数で土日を抽出
WEEKDAY関数を条件付き書式と組み合わせて使用すれば、自動的に土曜を青、日曜を赤で表示することが可能です。
その方法について、ポイントを押さえながら説明します。
WEEKDAY関数とは
WEEKDAY関数は、日付から曜日に対応する数字を取得する関数です。
週の基準を指定することで、曜日を1から7までの数値として表現できます。
| =WEEKDAY(シリアル値,「週の基準※」) ※週の基準は省略可能。 |
シリアル値は参照する日付の値で、1900年1月1日を「1」とし、それ以降の日にちが順に振られた番号です。
コンピュータはこのシリアル値を用いて日付を認識しています。
「週の基準」はいくつかのオプションがありますが、今回は「種類1」を使って説明します。
この基準では、指定した日付の曜日が月曜日なら「2」、金曜日なら「6」といった数値で表されます。
「週の基準」種類1の場合
| 曜日 | 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
| 数値 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
WEEKDAY関数を利用して、曜日を特定し、日曜には赤、土曜には青を設定する方法を説明します。
手順1:色を付けたい範囲を指定する

色を付けたいセルの範囲を選択し、ホームタブから「条件付き書式」をクリックして、「新しいルール」を選択します。
手順2:条件付き書式でWEEKDAY関数を使って設定する

「新しいルール」から「数式を使用して、書式設定するセルを決定」をクリックします。
次に、WEEKDAY関数を使用して条件を設定します。
色付けの設定は、土曜と日曜を別々に進めます。
- 日曜日に色を付けたいときの数式
| =WEEKDAY($A2)=1 |
- 土曜日に色を付けたいときの数式
| =WEEKDAY($A2)=7 |
手順3:書式を選択する

書式の設定を行います。
具体的な色を選ぶには「塗りつぶし」タブをクリックし、日曜の場合は赤、土曜の場合は青など、希望する色を選択します。
設定が完了したらOKをクリックします。
もし使用したい色が一覧にない場合は、「その他の色」から選択できます。
翌月の日付を非表示にする方法
カレンダーを31日分で設定する場合、月末が31日でない月は翌日以降の日付が表示されてしまいます。
翌月の日付を非表示にするには、MONTH関数を利用することが有効です。
MONTH関数は、日付から月を抽出し、それを数字で表す関数です。
この関数を使って翌月の日付を非表示にするための条件付き書式を設定します。
手順1:範囲指定と条件付き書式

表全体を選択し、ホームタブから「条件付き書式」をクリックし、「新しいルール」を選択します。
手順2:条件付き書式にMONTH関数を利用して設定する

「新しいルール」から「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。
次に、条件式の欄にMONTH関数を入力します。
| =MOUTH($A2)<>$F3$ |
具体的には、日付から抽出した「月」と、F3に入力されている「月」が等しくない場合に条件が実行されるように設定します。
手順3:書式を選択する

「書式」をクリックし、「表示形式」タブの中から「ユーザー定義」を選択します。
そして、「種類」の欄に表示されている文字を全て削除し、「表示しない」という意味を表す「;;;(セミコロン3つ)」を入力します。
最後にOKをクリックして設定を完了します。
まとめ
このコラムでは、エクセルの関数や書式設定を利用して、土日や祝日が色分けされた永遠に使えるカレンダーを作成する手順をご紹介しました。
使用した主な関数や書式設定は以下の通りです。
- DATE関数
- TEXT関数
- COUNTIF関数
- WEEKDAY関数
- MOUTH関数
- 条件付き書式
- 書式設定
これらの関数や設定を活用することで、一度設定したら年や月を変更するだけで、日付が自動的に調整され、備考欄や項目を自由に拡張できる便利なカレンダーが手に入ります。同じ書式を利用することで、数式を再考する必要もなく、同じスタイルのカレンダーを簡単に作成できます。ぜひ、挑戦してみてください。